死者、行方不明者、震災関連死で22,000人を超える東日本大震災発生から11年目のこの日に合わせて地震災害に特化して大三輪中学校で防災教室が企画されました。
タイトルは、《過去の地震災害に学び、今、自分にできることは》です。
地震大国日本、日本最古の記録から見る「地震の歴史」で、日本は古代から超巨大地震大国であったこと。
飛鳥時代、日本書紀に記録されている古代の巨大地震である「白鳳地震」から、平安時代初期、富士山が噴火した「貞観大噴火」、その5年後に起こった「貞観地震」では1000名もの溺死者の被害となり、疫病も広く蔓延したため日本三大祭りとも言われる京都の祇園祭はこの年からともいわれています。
今年のNHK「大河ドラマ」源の頼朝が主人公の『鎌倉殿の13人』は大変面白いですが、武家政権の鎌倉幕府は、感染症、地震災害、飢餓、そして、国を守るため2度にわたり元寇を打ち破る戦などで財政的にも苦しんだ時代でした。
現代、30年以内に起こる可能性が70~80%と言われる『南海トラフ巨大地震』、『首都直下型巨大地震』、そして、昨年12月に内閣府発表の「日本海溝・千島海溝」での巨大地震はマグニチュード9と想定され29万人の死者が出ると・・・
新型コロナウイルス騒ぎでは、マスク、トイレットペーパーなどがスーパー、コンビニの売り場から消えました。大災害時、物流がストップするとまたたく間にお店の売り場から商品が消えます。
日頃からの買い置きが家族を救う『ローリングストック方法』を、今から行動を・・・!
中学生の皆さん、日頃の家庭生活や学校生活も、災害時の備えは同じです!
災害時、中学生としての自分には何ができるだろうか? 何をしておくべきか?
町内会など地域の人たちに協力してできることは何だろうか?など考えておきましょ
う。
このような内容で60分地震災害の歴史を学び、第二部では実技体験学習も行いました。
身近にあるものを使って救護の役に立つようにする方法について実際に生徒達にやって貰いました。ネクタイを包帯代わりに使う等です。
腕を骨折の場合はレジ袋の包帯・新聞紙のギプスなど応急用としては使えますね~
うッ、、、 これは大怪我だな・・・(;゚ロ゚)
学校常備備品の「さすまた」や毛布を使って簡易担架の組み立て搬送救助訓練です。
11年前の東日本大震災時、被災地の命を救う段ボールベット『暖段はこベット』の組み立て体験もしました。箱型になった段ボールの強度に子供達は驚いていました。
床に直に寝るのと、25~30㎝ほど高さを取ってベットで寝るのとではホコリの吸い込み量が格段に違うことなども勉強しました。
東南海地震が近いとも言われております。生徒達が今回学んだことはいつか必ず役に立つはず、どうか皆さん、生き延びてくださいとの思いで実習教育を終えました。(坂口・堂本)